2016年4月11日月曜日

1軍に行くのは俺だ―週間2軍のMVP―第3週

4月第一週の2軍は3試合しかなかった為に4月一周と二週を合わせてのMVP発表とします

それに合わせて週ごとに試合数が違うことを考慮にいれてFP/GとPP/Gという指標を新たに作りました
これは従来のFPとPPをチーム試合数で割った単純なものです。これによって週ごとの比較が出来るようになりました
FPとPPも投手と野手の数値が近くなるように調整しました
FP(野手ポイント)とPP(投手ポイント)は試合に多く出て内容が良ければ大きくなる値です


さてそれでは今週の2軍のMVPの発表です

投手
1位 中村恭平 獲得PP63.3
今週1位は今年のブレイク候補に挙げている中村恭平
2登板で2完投1失点 防御率0.50
奪三振は18投球回で6と寂しいものの(奪三振率3.0)与四球も2つ(与四球率1.0)と派手さはないが安定している投球内容
獲得PP/G
今 週 9.0 チーム1位
先 週 3.5 チーム6位


2位 九里亜蓮 獲得PP57.2
こちらも2登板で12投球回とイニング数は中村恭平と比べて少ないものの奪三振11(奪三振8.3)と三振をとれているのがプラスポイント
与四球率も1.5と素晴らしい投球内容を見せている
1軍の救援陣が打ち込まれている現状ではとりあえず中継ぎとして1軍にあげてもいいのでは?
獲得PP/G
今週 8.2 チーム2位
先週 4.0 チーム5位


3位 西原圭大 獲得PP29.7
3試合を投げ2.1投球回
1試合敗戦投手になっているが今週チーム唯一のセーブをあげた試合も。
投球内容は無四球に3奪三振(奪三振率11.6)と今週1番良かった
もっと試合で投げて信頼と1軍切符を勝ち取りたい
獲得PP/G
今週 4.2 チーム3位
先週 3.5 チーム8位



続いて野手
1位 堂林翔太 獲得FP39.8
先々週3位、先週2位そして今週1位になった堂林翔太
今週は待望の本塁打が出るなど打率.423 OPSも1超えの1.077と絶好調
打席数も3週連続チームトップ
早く1軍で見たい気持ちとこのまま2軍で経験してもらいたい気持ちが複雑に絡み合う
獲得FP/G
今週 5.7 チーム1位
先週 4.0 チーム2位


2位 プライディ 獲得FP31.5
先週は12打席で2本塁打と爆発力を見せたが今週も打率.346に本塁打1と安定して好成績
総合力に優れた選手で打力に加え2盗塁で盗塁刺0と走塁面でも優秀
獲得FP/G
今週 4.5 チーム2位
先週 3.3 チーム3位


3位 庄司隼人 獲得FP21.6
開幕1軍ながら出番なく2軍に落ちた庄司が3位
打率.400に出塁率.474と状態の良さが伺える
菊池が体調不良の時に1軍にいれば出場があったかもしれないと思うともったいなくてもっていない
獲得FP/G
今週 3.1 チーム3位
先週 ――



今週のチーム成績は7試合で4勝3敗でした
トータル8勝8敗2分と一進一退の戦いが続いています
1軍2軍ともにバンバン勝ち進んでいってほしいですね



←今日から中日戦。話題のビシエドの攻略法



参考URL
http://npb.jp/

2016年3月29日火曜日

今日から中日戦。話題のビシエドの攻略法

今日から苦手ナゴヤドームにて中日3連戦です
間違いなく鍵を握るのは新ドラゴンズの主砲ビシエドでしょう
カープは未だ0本塁打ながら一人で3本塁打を放っているビシエドは驚異&脅威です(中日もビシエドしか打っていませんが)

流石はメジャー通算5年間で打率.254 本塁打66といったところでしょうか
しかもまだ27歳と若いので敵としては怖い存在です

そんなビシエドの弱点ですが答えから言うと「選球眼」です
現に開幕3戦で3本塁打の裏腹に選んだ四球は0で三振は2つ
打率.615も打っているので現状あまり意味のない数値かもしれませんが、野球は確率のスポーツ。
良いバッターでも打率3割に収束するのに、ボール球を振っていては更にその確率は下がります

ここでメジャーの通算成績に目をやってみましょう

三振率21.6%(19.9%)
四球率5.3%(7.7%)

()内が昨年のアメリカンリーグ(主にビシエドが所属していたリーグ)の平均値です
共にリーグ平均より悪いことが分かります
つまりバッティングに対する安定感には欠けます

とはいうもののこれはメジャーの成績で、一般的に日本のプロ野球とメジャーリーグではメジャーリーグの方がレベルが高いと言われています
だから「日本なら改善するのでは?」と思われる方もいると思います。
当然、環境やレベルが違うのだから変化はあることは考えられます。しかし、それらの変化の多くは「劇的に悪化」するか「あまり変化しない」のどちらかです
それは環境やレベルが変わっても選手のタイプ自体は変わらないからです
ただこれは「四球」と「三振」に関しての話しです。本塁打などではまた違った話しになります


2016年3月28日月曜日

1軍に行くのは俺だ―週間2軍のMVP―第二週

プロ野球1軍も開幕し、本格的に野球が楽しめる時期になりましたね
カープも2勝1敗と良いスタートを切りました
この調子でどんどん勝ち星を伸ばしていってほしいですね!

今回は先週に続き2軍で最も旬な選手を紹介していきます

先週活躍した選手は
投手
1位 中村祐太
 獲得PP57.9
2位 永川勝浩 獲得PP46.0
3位 野村祐輔 獲得PP45.7

野手
1位 桒原 樹  獲得FP25.9
2位 バティスタ 獲得FP21.7
3位 堂林翔太  獲得FP21.4

となりましたが今週はどうなったのか

まずは今週のチームの結果ですが2勝3敗1分と負け越しました
トータル4勝5敗2分とほぼ五分五分の戦いを続けています

さて、それでは今週最も活躍した選手トップ3を紹介していきます

投手
1位 岡田明丈 獲得PP48.0
2位 野村祐介 獲得PP45.0
3位 横山弘樹 獲得PP40.0

これは結果が出た時に正直何回か見直しました
なぜなら1位の岡田は3/25の登板で6失点という結果だったからです
しかし投球内容を見てみると7回無四球に被本塁打0奪三振5と悪くない
ストレートの球速も平均143kmにMAX148kmとまずまず
これなら1軍での登板も期待できそう

2位の野村は先週に続き安定したピッチング
先週は7回 与四球1 奪三振3
今週は8回 与四球1 奪三振3(与死球1)
被本塁打は共に0
奪三振が少ないのは気になるが球は低めに集まっているようす

3位は岡田と同じくルーキーの横山
7回を投げ与四球2奪三振3とまずまずの投球内容
野村と同じく球威には欠けるタイプとあって1軍でも安定したピッチングが出来るかが鍵

裏ローテで投げるであろう3人が結果を出しているのは良い傾向ですね


続いて野手です
1位 土生翔平 獲得FP27.0
2位 堂林翔太 獲得FP24.0
3位 プライディ 獲得FP20.0

1位は今週15打数8安打の打率.533と大当たりの土生
盗塁も1つ決めて絶好調ながら欲を言えば8安打中6安打が単打ともう少し長打が欲しい
そのぐらいに今の1軍外野手の壁は高い

2位は先週3位の堂林
今週もチームトップの24打席と出場機会を得ている
先週も今週も打率.333と結果を残しているが長打は合わせて二塁打3本
三振率17.4%と昨年から三振も減り打撃の荒々しさが消えている
個人的には少し寂しい

3位には3試合と少ない出場機会ながら今週チーム唯一の本塁打を放っているプライディ
特に3/27にはサヨナラ本塁打を放つなどここ1番でも勝負強い打撃は◎
この活躍を持続させて1軍外国人枠を常ににらみたい


今週は何といっても1軍ローテーションの岡田、野村、横山の3人の活躍ですね
3人とも圧倒的な成績ではありませんが四球が少なく1軍でも安定したピッチングが出来そうなのは大きいです

また野手を見ても、天谷が現状ライト争いに一歩リードした形にはなっていますがまだまだどうなるのか分かりません
土生がこれからも活躍すればチャンスはあると思います。それはライトも守れる堂林も同じです
プライディももっともっと見てみたいという気持ちになる活躍を見せました

来週は誰が活躍するのか。
とても楽しみです

といった感じで今回は終わります



参考URL
http://www.carp.co.jp/index.html
http://npb.jp/

2016年3月24日木曜日

データから読み解く2016順位予想(セリーグ)

シーズンの順位予想をするに当たって考慮にいれたのが
・公示で発表された選手
・開幕ローテーションに入るであろう選手(例:藤浪や田口、岡田など)
・ローテーション争い当落線上の選手(例:三嶋、成瀬など)
・比較的軽傷であろうと思われる開幕1軍を漏れた主力(例:阿部、バレンティン、大瀬良など)

以上1チーム大体35人ほどの
・昨年の成績
・年齢
・プロ入り年数
です

昨年の成績で考慮したのが
投手は奪三振率、与四球率、被本塁打、投球回数、登板試合数
野手はOPS(出塁率、長打率)、打席数、試合数
以上となります

昨年の成績を「実力」、年齢を「伸びしろ」、プロ入り年数を「安定感」としセリーグ内で偏差値として出し比較しました
昨年の成績が良ければ実力があり、年齢が若ければ伸びしろがあり、プロ入り年数の平均が低いチームは安定感に欠けるといった考えからです。

説明が長くなってしまいましたが本題に行きます
まずは投手の予想結果が以下になります
赤が上位2球団。青が下位2球団

実力では阪神と巨人が抜けています
そしてこの2球団で面白いのは実力は同じくらいながら伸びしろと安定度が真逆のところです
しかし、本拠地のパーク・ファクターを考えたら巨人の投手の方が優秀だといえるかもしれません
ただマイコラスのケガや賭博問題など不安要素もあります

中日は全てに平均以上の数値を出しており、一見優秀ですがこちらも12球団一得点が入らないナゴヤドームということを考えれば寂しい感は否めません

広島は前田健太が抜けた影響もあり、実力は下位ではありますがその分伸びしろがあります。
が、安定度も低く投手の出来がそのまま順位に直結しそうです

横浜も同様です。ただこちらは後述の野手でもそうですが、投打ともに安定度がありません
これが吉と出るか凶と出るか見ていて1番楽しいチームかもしれません

ヤクルトのピッチングスタッフは打者有利の神宮球場ということを考えても厳しいです
昨年のドラフトの失敗が響き伸びしろの数値も低いのが痛いところ
新外国人のペレス、ルーキ、デイビースそして新人の原の活躍に期待したい


続いて野手です

投手陣は最下位ながらその分と言わんばかりにヤクルトの実力が抜けています
伸びしろに不安を感じる部分がありますが、今年も破壊力充分と言えるでしょう

それに続くのが広島。実力が高く伸びしろ、安定度も平均的と計算のしづらい投手陣とは裏腹に打撃陣は高水準な成績を見込めそうです

巨人も実力はあるのですが、いかんせん伸びしろにキツイものがあります
クルーズの加入が実力面では+になっているのですがポジションの兼ね合いを上手く合わせられるのかもポイントとなりそうです

横浜の野手陣は断トツで若いです。これから伸びてくるチームになりそうですが今年はどうなる…?

阪神と中日は投手有利な球場ですから打者の数値が低いのは仕方ない部分があります。
が、特に中日は投手は平均、打者は最下位では厳しいシーズンになりそうです


以上の投手と野手をまとめると


このような結果になり
1位 巨人
2位 阪神
3位 広島
4位 ヤクルト
5位 中日
6位 横浜
となりました

しかしながら、合計の数値を見ても分かるように僅差です
1位の巨人にしても開幕前にごたついています
一流のメジャーリーガーも野球はメンタルのスポーツだと言っているぐらいメンタルは重要ですがこの騒動の中で実力を出し切れるのか不透明です
一方最下位予想の横浜も投打ともに伸びしろがあります

本当に今年はどこが優勝するのか予測しづらいです
勝敗を分けるのは案外ファンの声援の差なのかもしれません

といった感じで今回は終わります
ご意見、要望、感想など残していってくれたらうれしいです


←各球団の平均年齢

参考URL
http://npb.jp/
http://baseball-data.com/

各球団の平均年齢

今回は各球団の平均年齢と平均プロ入り年数を調べました



以上がその結果です
注意点として支配下登録の選手のみです(外国人選手含む)
プロ入り年数はNPBのみの数えになります。MLBなどのキャリアは含まれてません。
巨人の高木京介選手の処遇はこれを書いている時点では決定していませんが、巨人の選手からは外しています

さてこれを見ると各球団のドラフトの各色が見えてきます
例えばソフトバンクは平均年齢が比較的若いわりにプロ入り年数は高いです。つまり高卒の選手が多いことが伺えます
逆にオリックスは反対の特性があることから大卒、社会人出身の選手が多そうです

巨人、阪神は平均年齢・平均プロ入り年数が高いことからベテラン選手が多いことが分かります

カープファンとしてカープに触れておきたいところですが、共に7番目なので平均的としか言えないところです…


今回は豆知識としてのデータでした。

説明不足や至らぬ点など多々あると思います
分からないことや要望があればコメント頂ければ幸いです

参考URL
http://baseball-data.com/

2016年3月23日水曜日

プロ野球選手の平均身長、体重、BMI

今回は各球団選手の身長、体重それとBMIを調べました

20歳日本人の平均身長と体重は
170.9cm 64.6kg
となっています

BMIは肥満度を示す指標で
18.5未満で低体重(痩せ型) 
18.5~25未満で普通体重
25~30未満で肥満(1度)
30~35未満で肥満(2度)
35~40未満で肥満(3度)
  40以上で肥満(4度)
となっていますがこれは日本の基準です

さて上記を踏まえてまずは各球団ごとの平均が以下のようになります


1番平均身長が高いのが阪神 低いのが西武
1番平均体重が大きいのも阪神 軽いのはソフトバンク
1番平均BMIが大きいのは広島 小さいのはオリックス
となりました
これは育成契約・外国人選手全てを含んだ数字です

個人的にカープファンということもありますが1番驚いたのは広島のBMIです
というのも広島は100kg越えがエルドレッド一人でその他の球団は100kg超えが複数人いるからです

体重とチーム本塁打数に関係があるのかと調べてもみましたが、今回の検証では特に関係はありませんでした
これはまた後ほど別で検証したいと思います

それにしても当然ですが
20歳日本人の平均身長と体重が約171cm65kgなのに対してプロ野球選手は180cm83kgですからプロ野球選手はデカいですね

次に球団ごとの最高身長体重BMI、最小身長体重BMIが以下のようになります

ヤクルト

巨人

阪神

広島

中日

横浜

ソフトバンク

日本ハム

ロッテ

西武

オリックス

楽天


各球団ごとに2m級で100kg越えの選手がいるのに対して一般人とそれほど変わらない体格の選手がいるのは面白いです

今回はここまでです
説明不足や至らぬ点など多々あると思います
分からないことや要望があればコメント頂ければ幸いです


参考URL
http://baseball-data.com/

2016年3月22日火曜日

1軍に行くのは俺だ―週間2軍のMVP―3/15~3/20

―Most Valuable Player―

直訳で最も価値の高い選手。
2軍の選手にとってのそれはつまり最も1軍に近い選手であるということ

「2軍で活躍した選手が1軍で活躍できる」わけではありませんが「2軍で活躍できない選手は1軍でも活躍しにくい」と僕は思っているので2軍の情報は大切にしています
と以前書いたのですが、単純に負けるより勝った方がいいし、2軍の選手の活躍がチームの底上げにも繋がることを考えれば2軍というのは非常に重要であると僕は思っています

さて、2軍も開幕したことですし今回からその週最も活躍した選手を紹介していこうと思います
選別方法はFPとPPを使います
FPとPPは試合に多く出て内容が良ければ高くなる数値です
FP=(試合数+打席数)*OPS
PP=(試合数+投球回数)*(5-DIPS)
OPSは長打率と出塁率から。DIPSは与四球、奪三振、被本塁打から算出される値です

それではFP(野手)とPP(投手)のそれぞれ上位3名を紹介していきます

投手部門
1位 中村祐太 獲得PP57.9
2位 永川勝浩 獲得PP46.0
3位 野村祐輔 獲得PP45.7

1位は3月19日の対ホークス戦で8回1/3を投げ自責点2ながら惜しくも負け投手になった中村祐太
この試合はサヨナラ負けだったが中村自体は無四球で投げぬいた。悔しくも良い経験になったはず
昨年のウエスタンの防御率は38.57。後は上を向くだけ。

2位は3試合を投げた永川勝浩
防御率自体は3.00とイマイチながらも4奪三振に無四球と投球内容は良い

3位は開幕投手を任された野村祐介
7回を投げ無失点と流石は1軍ローテ級といったところ
しかしながらMAX140kmに奪三振3は少し寂しい数字


続いて野手部門
1位 桒原 樹  獲得FP25.9
2位 バティスタ 獲得FP21.7
3位 堂林翔太  獲得FP21.4

1位は開幕戦にプロ入り初ホームランとなる殊勲打を打った桒原
打席数は堂林と並んでチーム1位の22。期待度と状態の高さがうかがえる
打率.316 出塁率.381 長打率.579 OPS.960は素晴らしい成績
昨年全然選べなかった四球を2つ選んでるのも成長を感じる
このまま突っ走ってもらいたい
→時代を切り開くカープの若手―桒原樹―

2位は今年育成契約を勝ち取ったばかりのハビエル・バティスタ
「パワーはロサリオ以上」の前触れだが、今のところ本塁打は0
しかしながら打率.375 出塁率.444とコンスタントに結果を残す
打点も未だ0なので本塁打とともに早く欲しいところ

3位は堂林
打率.333 出塁率.364 長打率.429 OPS.793と結果を残すも
1軍2軍ともに出場枠を勝ち取らないといけない現状ではもう少しインパクトが欲しい


チームは現在5試合を終えて2勝2敗1分の3位です
2軍も長らく優勝から離れています。成長と勝利。両方勝ち取っていってほしいですね

といったところで今回は終わります


←投手の全盛期はいつなのか


参考URL
http://www.carp.co.jp/index.html
http://npb.jp/