間違いなく鍵を握るのは新ドラゴンズの主砲ビシエドでしょう
カープは未だ0本塁打ながら一人で3本塁打を放っているビシエドは驚異&脅威です(中日もビシエドしか打っていませんが)
流石はメジャー通算5年間で打率.254 本塁打66といったところでしょうか
しかもまだ27歳と若いので敵としては怖い存在です
そんなビシエドの弱点ですが答えから言うと「選球眼」です
現に開幕3戦で3本塁打の裏腹に選んだ四球は0で三振は2つ
打率.615も打っているので現状あまり意味のない数値かもしれませんが、野球は確率のスポーツ。
良いバッターでも打率3割に収束するのに、ボール球を振っていては更にその確率は下がります
ここでメジャーの通算成績に目をやってみましょう
三振率21.6%(19.9%)
四球率5.3%(7.7%)
()内が昨年のアメリカンリーグ(主にビシエドが所属していたリーグ)の平均値です
共にリーグ平均より悪いことが分かります
つまりバッティングに対する安定感には欠けます
とはいうもののこれはメジャーの成績で、一般的に日本のプロ野球とメジャーリーグではメジャーリーグの方がレベルが高いと言われています
だから「日本なら改善するのでは?」と思われる方もいると思います。
当然、環境やレベルが違うのだから変化はあることは考えられます。しかし、それらの変化の多くは「劇的に悪化」するか「あまり変化しない」のどちらかです
それは環境やレベルが変わっても選手のタイプ自体は変わらないからです
ただこれは「四球」と「三振」に関しての話しです。本塁打などではまた違った話しになります
さてもう少し具体的な数字を見ていきましょう
※は昨年の規定打席到達者のみの平均値なので実際はこれより低い値になると思われます。
ボール球コンタクト率のNPB平均は分かりませんでした
コンタクト率→バットを振った時にボールに当たる確率
ビシエドはメジャーの通算成績です
ストライクもボールもバンバン振ってくる典型的なフリースインガーと呼ばれるタイプです
それでいて空振り率も高いので安定感より爆発力があるタイプといえそうです
で、カープにとって問題なのは今が爆破力を発揮している時であるということですね
更に具体的に見ていきましょう
まずは初球スウィング率です これは26.7%とさほど高くなく平均的な値です(昨年のセリーグが26.2%)
初球から甘い球はもちろん厳禁ですが、バリバリにかわす必要もなさそうです
カウント別に見ると
3-0(スリーボールノーストライク)からはストライクだろうがボールだろうが約77%の確率で見逃しています
先のスウィング率と比べても3-0からは見逃す確率が断然高いと言えるでしょう
続いて3-1では逆に約68%と高確率で振っています
ここでストライクを取りにいけば打たれます。裏を返せば少々のボール球でも振っているのでこのカウントでボール球をつかって空振りをとるか凡打を打たせたいところです
フルカウントでは空振り率が高いところに期待しましょう(
もちろん現実問題こんな理想の通りにいくことなんてそうそうありませんが頭に入れておいて損はないと思います
こんな感じで今回は終わります
ビシエドもびっしり抑えて波に乗っていきたいですね!
←1軍に行くのは俺だ―週間2軍のMVP―第二週
参考URL
http://www.fangraphs.com/
http://baseballdata.jp/pc/index.html
http://www.baseball-reference.com/
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