2016年3月4日金曜日

2010~2015の平均パーク・ファクター(セリーグ)

昨年ヤフオクドームにテラスを増設することによって左右中間が共に5m程狭くなりました
その結果ヤフオクドームを本拠地にするソフトバンクホークスのチーム本塁打は2014年の95本から141本に増えました(同時に被本塁打も90本から113本と増えています)

これは球場によって野球が変わる分かりやすい例だと思います
今回取り上げるデータ、パーク・ファクターはそんな球場ごとの特性を数値化したものです
年間の半分近くを本拠地で戦うわけですから本拠地に合った編成をすることも大切なことです

ということで各本拠地を紹介していきます
パーク・ファクターは1が平均値でそれ以上なら、例えば本塁打が<ins>1以上なら本塁打が出やす1未満なら本塁打が出にくいということになります
ピンクが上位3球場、青が下位3球場になっています



東京ヤクルトスワローズが本拠地に置く明治神宮球場
・開場年1926年
・両翼97.5m/中堅120.0m
・フェンスの高さ3.3m
・収容人数34092人
日本屈指の打者有利な球場。ここ5年間で最も本塁打の値が高く、その他の値も1以下になっていない
2013年シーズン終了後に両翼101mとされていたのが本当は97.5mだったことが判明



読売ジャイアンツが本拠地に置く東京ドーム
・開場年1988年
・両翼100.0m/中堅122.0m
・フェンスの高さ4.0m
・収容人数46000人
両翼、中堅、フェンスの高さなどは大きいのだが右左中間の膨らみが小さいため本塁打が出やすく三塁打は出にくい
安打と二塁打も平均より低い値となっているので総じて得点は平均並み



阪神タイガースが本拠地に置く阪神甲子園球場
・開場年1924年
・両翼95.0m/中堅118.0m
・フェンスの高さ2.6m
・収容人数47541人
東京ドームとは反対に両翼、中堅、フェンスの高さは小さいが右左中間の膨らみが大きく、それに加えて左打者泣かせの浜風もあり本塁打が非常に出にくい
三塁打は出やすいが二塁打は出にくい。セリーグではナゴヤドームに次ぐ投手有利の球場



広島東洋カープが本拠地に置くMAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島
・開場年2009年
・左翼101.0m/中堅122.0m/右翼100.0m
・フェンスの高さ左翼3.6m/中堅2.6m/右翼3.4m
・収容人数33000人
日本では珍しい左右非対称な球場。三塁打が出やすい以外は特徴がなく打者投手に中立的な球場と言える
左翼の方がフェンスが高いのは球場完成元年のドラフト1位岩本貴裕が左翼方向のホームランをたくさん打つという理由なのだが、このままでは忘れられてしまいそうなのでバンバンホームランを打ってほしい



中日ドラゴンズが本拠地に置くナゴヤドーム
・開場年1997年
・両翼100.0m/中堅122.0m
・フェンスの高さ4.8m
・収容人数38200人
日本で最も投手に有利な球場。ホームランの数値は神宮球場と比べると約2.75倍も違う
この球場を本拠地にホームランを47本打ったタイロン・ウッズは化け物
今年からフィールドシートを設置



横浜DeNAベイスターズが本拠地に置く横浜スタジアム
・開場年1978年
・両翼94.0m/中堅118.0m
・フェンスの高さ5.0m
・収容人数30000人
フェンスは札幌ドームに次いで高いのだが両翼と中堅は狭いので神宮球場に次いでホームランが出やすい
その分三塁打は少ないが、ファールゾーンが狭く二塁打や安打が多いため日本屈指の打者有利な球場


まとめると
投手有利:中日、阪神
中  立:広島、巨人
打者有利:神宮、横浜
となります

次回パリーグの球場を紹介します

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